雪國の宿 高半Takahan

AG304 総合評価
原産地への配慮
現地産食材の使用
無添加への取り組み
Point ここがポイントです!
1.魚沼の食材を、雪国伝統の調理法で調理した会席が楽しめます。
2.高半は「卵の湯」として親しまれる天然温泉の湯本。お湯のよさはバツグンです。
3.ノーベル賞作家川端康成が『雪国』を執筆した老舗の宿です。

文豪ゆかりの老舗旅館の料理が、ガラリと生まれ変わりました。

2010年、雪国A級グルメがスタートした年にエントリーをしていた「雪国の宿 高半」ですが、その年は新たな料理長がやってきて1年足らず。
 高半は、文豪・川端康成が小説「雪国」を執筆した宿としても知られる老舗の温泉旅館ですが、以前の料理は、カニやマグロが付く“いかにも”な団体旅行客向けの旅館料理。それを、料理長と経営陣が一体となって改革を進めました。2010年も料理は大きく変化をしている最中だったのですが、残念ながらその年はまだ認定旅館には至らず「もうすぐ認定」ということで保留となっていたのですが、その後も改革は続き、2012年の審査ではいきなりの三つ星認定となりました。
 料理長がまず変更したのは、だし。「和食は水に始まって水に終わる」と、地元の名水を使い、北海道産の一等検の真昆布や、枕崎産の鰹節をたっぷりと使っただしを丁寧にひくところからはじめました。その後も、調味料も次々に無添加の本物素材へと変更。県内産の醤油や味醂を使うようになり、最近では料理に使う酒も変更したり、料理によってはだしに鮪節を加えたりという変化も。これらの調味料やだしについては詳しく書かれたものが食卓の端に置かれ、すべて公開されています。

 野菜や魚、肉などの素材も、雪国でとれたもの中心に使用。春の山菜などは料理長をはじめ、板場の人が自分たちで摘んだ物も使われます。
 下の料理の写真を見ていただくと、一見、「温泉旅館の宴会料理」に見えるかもしれません。というのも、器だけは以前と変わっていないから。だけど、使っている素材などを見ていただくと、地場産にこだわっているものであることがわかると思います。もちろん、味も抜群で、2年以上前の料理を知っている方には驚くような変貌を遂げています。
 しかも、高半は越後湯沢で唯一自噴する「玉子の湯」の湯元。お湯は加水・加温なしの源泉かけ流しです。鉄筋コンクリートの建物は少々、古びているものの、お湯が良くて料理が良くて、しかも価格は1万円代前半からと、コストパフォーマンスは抜群です。

宿泊時の夕食例

湯沢の冬支度

新潟県産の食材を中心にした、ある日の夕食メニュー。予約をすれば宿泊客以外でも料理が楽しめます。日帰り入浴も可能なので、組み合わせてどうぞ。

1. 先ずは、一献
佐渡産ズワイガニ、魚沼茸、水菜、かきのものとのお浸し。「かきのもと」は紫の美しい食用菊です。
2. 魚沼の水
胡麻豆腐の沢煮椀。
3. 活力の恵み
魚沼の川や越後近海で採れた鮮魚をお造りで。
4. 新たな郷土の味
越後名物のっぺい汁を地酒の酒粕風味で作る、のっぺい酒粕蒸し。
5. 香りの一品…
美雪鱒、糸ウリ、黄ぢぼしだいこん、小松菜で作る自家製ナムル。
6. 魚沼の肴
魚沼名産八海山サーモンを塩糀に漬けた香味フライ。バジルの香りも爽やかなフライを、8種の魚沼キノコを刻んでパプリカと合わせたソースで 味わいます。
7. 小鍋
越後もち豚のすき焼き風。
8. 御食事
こだわりのお米 南魚沼の川永さんちの新米コシヒカリ。
9. 御食事
自家製味噌で作った御味噌汁、時野菜使用の自家製お漬物
10.季節の果物

お宿・お店のこだわりポイント

越後湯沢温泉のなかでも高台にある当館は、遠く三国山脈を一望することができます。当館の自慢は、この美しい眺望と、魚沼の食材をたっぷり使った料理と、源泉かけ流し100%の温泉。「奇跡の43℃」と言われる温泉で、源泉を適温でご堪能いただけます。四季折々の美しい景色とともに、鮮度抜群のお湯をお楽しみください。
雪國の宿高半 若女将 高橋麻里子さん

審査員の実食おいしさ判定

写真では、この料理の美味しさがなかなか伝わらないかもしれません。パッと見ると、よくある旅館料理に見えてしまいがちだからです。でもそれは、ほとんどが器のせい。食べてみると、上質なだしを使って、ていねいに作られた料理だということがわかります。実は予約をすると食事のみの利用もできるので、越後湯沢に多いリゾートマンション所有者の利用が増えているというのもうなずけます。
認定調査員 横尾

奇跡の43℃といわれる名湯「卵の湯」


裏山の鍾乳洞で発見された自然湧出の天然温泉
高半は湯沢の湯本温泉。源泉は高半の祖・高橋半六翁が約900年前に裏山の鍾乳洞で発見した自然湧出の天然温泉です。この天然温泉は、「奇跡の約43℃」と呼ばれる名湯で、加温・加水をすることなく、源泉かけ流し100%の温泉を適温で楽しむことができます。
泉質はアルカリ性単純温泉で、少しぬめりのある無色透明のお湯。かすかに漂う硫黄の香りと、お湯のなかでとき卵のような湯花が咲くことから、別名「卵の湯」と呼ばれています。湯沢温泉に3本ある源泉のうち、卵の湯は、香り、お湯の質感などから、もっとも個性を感じる温泉。湯沢温泉のなかでは抜群にいいお湯だと思います。
お風呂は、男女別内湯大浴場と女性用露天風呂。露天風呂からの眺めは最高で、四季折々の景色を眺めながら、ゆったりとくつろぐことができます。

温泉データ
源泉名
卵の湯
泉質
単純硫黄温泉 成分分析表
成分総計
383.6(mg/kg)
湧出状態
自然湧出
源泉温度
43.4℃
引湯距離
70m
浴場データ
浴場名
使用状態
使用源泉
加水
加温
消毒剤の使用
利用時間
男湯・内湯大浴場
完全放流式
卵の湯
なし
なし
なし
13:00〜翌9:30
女湯・内湯大浴場
完全放流式
卵の湯
なし
なし
なし
13:00〜翌9:30
女湯・半露天
完全放流式
卵の湯
なし
なし
なし
13:00〜24:00
5:00〜9:30

目の前に広がる美しい景色


客室から、遠く越後山脈を望む
湯沢温泉のなかでもひときわ高台に位置する高半は、客室からの眺めが自慢。部屋の障子戸を明けると、目の前に美しい景色が広がり、遠く三国山脈を望むことができます。
高半は、ノーベル賞作家川端康成が、小説「雪国」を執筆した宿としても有名ですが、川端康成は、この部屋からの眺めとロケーションを絶賛し、名作「雪国」を着想したと云われています。2階には、川端康成が小説を執筆した「かすみの間」をはじめ、映画ロケの写真やゆかりの品々を展示した雪国コーナーもあります。
文豪が愛した宿らしく、館内のライブラリーも充実。川端康成をはじめ、古典から現代までさまざまな作家の本を系統的に揃えおり、その蔵書の多さは目を見張るほどです。

施設・設備
創業1951年
南館1989年築・全18室・随時リニューアル
東館1972年築・随時リニューアル
トイレシャワートイレ
部屋付き内湯36室
冷蔵庫あり
AG304 総合評価
原産地への配慮
現地産食材の使用
無添加への取り組み

認定のポイント


◎魚沼の地野菜や川魚など、地場の食材を積極的に利用している。
◎だしは、水にこだわり、さまざまな素材から丁寧に引いている。
△調味料や加工品の一部に化学調味料入りのものを使用している。今後の取り組みに期待。

認定条件
審査
備考
基本条件
雪国の気候風土が活きた美味しい食を自らの宿や店で作っていること。
原材料のすべての情報を公開できること。
雪国観光圏内の食材を積極的に使用していること。
消費者の「安全」と「美味しさ」を第一に考え、原産地や添加物にまで気を配っていること。
「雪国A級グルメ」認定の一次産品、加工品を積極的に使用していること。
1つ星
米に関しては、雪国観光圏7市町村のものを100%使用していること。
野菜と農産物加工品に関しては、雪国観光圏7市町村のものを中心に、自県産を50%以上使用していること。
外国産の野菜や農産物加工品を使う場合には、食の安全性から見た必然性や、調味において不可欠なもの等の理由があること。
素材の味の良さを最大限に生かすために、基本的に化学調味料は使わないこと。
ただし、※の事項については特例として認定する。
※1つ星の特例事項
・ドレッシングや加工品に添加物や化学調味料が入っている。入っていない
・味噌や醤油、酢、みりんなどの調味料に化学調味料が入っている。入っていない
・漬け物に添加物や化学調味料が入っている。入っていない
・農産物加工品、畜産加工品に添加物や化学調味料が入っている。入っていない
・味噌汁に化学調味料の入った顆粒粒だし、だしパックなどの製品を使っている。使用していない
・味付け海苔や添加物入りの加工品(納豆、もずく、タコワサ等)を提供している。提供している
2つ星
1つ星の該当条件を満たし、特例事項(※)への該当がほぼないこと。
食肉と食肉加工品に関しては、雪国観光圏のものと、所在地の県産品を積極的に使用していること。
雪室で貯蔵した米や雪室ジャガイモ、雪下にんじん等、雪国らしい素材を積極的に使用していること。
伝統野菜や伝統調味料を積極的にメニューに取り入れていること。
3つ星
1つ星の該当条件を満たし、特例事項(※)への該当がほぼないこと。
農産物は特別栽培農産物や有機JAS、またはそれに準ずるものを積極的に使用していること。
地域をリードする専業農家や農業生産法人、エコファーマーの生産する農産物を積極的に使用していること。
春は山で獲れた天然の山菜、秋は天然きのこなど、その地で穫れた天然の幸を積極的に使用していること。
川魚と食肉、食肉加工に関しては、抗生物質や薬剤をできる限り使わないものを使用していること。
味噌、醤油、みりんなどの調味料は、すべて無添加、天然醸造できちんと作られたものであること。
品質の高いだし素材を使用していること。
畜産加工品や農産物加工品にも添加物が入っていないことを確認して料理していること。
加工品や調味料の原材料と、その品質まで把握するように努めていること。
食材の産地
お米
品種:南魚沼産コシヒカリ100%
生産地:新潟県南魚沼郡湯沢町
栽培方法:減農薬栽培
野菜
魚沼産:雪下にんじん、魚沼わさび
新潟産:れんこん、ごぼう、小松菜、女池菜、春菊、里芋、糸みつば、なす
愛知産:木の芽、大葉、春キャベツ、マイクロトマト
千葉産:にんじん、大根、小カブ、長ネギ、ホワイトセロリ
群馬産:ミニトマト、胡瓜、大和芋、ほうれん草
広島産:絹さや
鹿児島産:絹さや
外国産:にんにく、しょうが、オレンジ、レモン
そのほか、十全なす、柿のもと、大崎菜などの伝統野菜を使用しているほか、雪室で貯蔵したにんじん、じゃがいも、白菜、長ねぎなどを使用。
山菜
木の芽(あけびの新芽のつる)、わらび、こしあぶら、みず、こごみ、タラの芽、山筍、あざみ、あまどころ、ふきのとう、山うど
天然ものと栽培もの、どちらも使用。
きのこ
魚沼産:まいたけ、なめこ、ぶなしめじ、えのき茸、エリンギ
天然ものと栽培もの、どちらも使用。
加工品
ソーセージ:化学調味料使用・添加物あり
ハンバーグ:化学調味料使用・添加物あり
すり身:化学調味料使用・添加物あり
ズワイガニ棒肉むき身:化学調味料使用・添加物あり・外国産
妻有そば・うどん:加工でん粉
大力納豆:無添加・国内産
ソーセージやハンバーグは、お子様ランチ用として、ときどき使用している。
そのほか、塩鮭、塩鯖、カニほぐし身、納豆、豆腐、栃尾揚、油揚げ、妻有そば、うどんなどを使用。
食肉
豚肉:深雪もち豚(新潟県・旧湯ノ谷産)
牛肉:上州和牛A4(群馬産)
鶏肉:魚沼地鶏
深雪もち豚は、抗生物質を一切含まない有機質安全飼料だけで育てた健康豚。子豚に微量の優良土壌菌を与えて腸内を活性化させ、ストレスを取り除いて育てている。
外国産の食肉は使用していない。
魚介類
湯沢町は山間部なので、使用する魚は川魚が中心。美雪ますや雪ますは、地元の養魚場から仕入れている。海の魚は、必要最小限にしている。冷凍物や外国産は一切使用しない。
調味料
油:ヤマサ醤油ー本醸造・添加物あり・国内産
味噌:雪譜味噌ー天然醸造・無添加・新潟産
みりん:タカラ本みりんー新式みりん・添加物あり・国内産
酢:ミツカン醸造酢ー連続法・添加物あり・国内産
酒:長者盛ー速醸法・添加物あり・国内産
塩:ナチュラルレイクソルトNo.1ー天日・無添加・外国産
砂糖:三温糖ー精製糖・無添加・国内産
油:フック サラダ油、シリコーン
化学調味料は使わない。
だし
かつお:削りパック
まぐろ:削りパック
昆布:利尻昆布・養殖、日高昆布・養殖
そのほか、大豆、椎茸、煮干し(ウルメイワシ)、鶏のガラなどを使用。
煮干し:国産煮干し・酸化防止剤不使用のものを使用
炒り大豆:県内、地元産大豆を炒って使用。
だしを引く水、とくにアミノ酸が出やすい軟水にこだわり、八海山の湧き水を使用。

※実際の食材は仕入れ事情によりこの表と異なることもありますが、実際の宿泊の際におたずねいただければ、すべて産地を公開することが可能です。

DATA
雪國の宿 高半【新潟県・越後湯沢温泉】
〒949-6101 新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢318-5
予約
電話予約:0278-72-2466

ご予約は、お電話か、インターネットでお願いいたします。
お電話でのご予約・お問い合わせの受付:9:00〜18:00
アクセス関越自動車道湯沢ICから国道17号経由で約10分
JR上越新幹線越後湯沢駅西口からタクシーで約5分
チェックイン・アウトイン15:00/アウト10:00
料金2人1部屋の1名料金(1泊2食、税サ・入湯税込)
平日 12,600円〜
休前日14,700円〜
日帰り利用入浴のみ1,000円(13:00〜18:00)、予約不要
一人宿泊平日のみ可
食事夕食/和食(部屋)、朝食/和食(部屋またはダイニング)
客室数36室
お風呂男女別内湯大浴場:2 女湯・露天風呂:1
インターネット接続無線LAN(パブリックスペースのみ)
喫煙全室喫煙可、一部喫煙所のみ喫煙可
支払い方法クレジットカード可
定休日なし
FAX025-784-4047
e-mailinfo@takahan.co.jp
食事への対応アレルギー  :できる限り対応するが、細かい部分までは対応できないこともある。
糖尿病・高血圧:厳密には対応できないが、できる限り対応する。
玄米食    :提供可
野菜食    :動物性の食材を一切含まないメニューに対応可。
※ご希望の場合は、事前に連絡を。

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雪國の宿 高半Takahan
AG304 総合評価
原産地への配慮
現地産食材の使用
無添加への取り組み
住所:〒949-6101 新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢318-5MAP
TEL:0278-72-2466
URL:http://www.takahan.co.jp/
アクセス:
関越自動車道湯沢ICから国道17号経由で約5分
JR上越新幹線越後湯沢駅西口からタクシーで約5分
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