欅苑Keyakien

AG304 総合評価
原産地への配慮
現地産食材の使用
無添加への取り組み
Point ここがポイントです!
1.お米も野菜もほぼ自家製。だしを丁寧に引き、調味料も一級品を使っています。
2.建物は茅葺き屋根の伝統的な庄屋造り。本漆で仕上げた欅造りの大広間は必見です。
3.山菜料理の一部に化学調味料を少し使用。ただし、抜くことも可能です。

山から流れ込む清水で育てた米と野菜

野菜の味のイメージが変わる料理

欅苑は八海山の麓、雪深い南魚沼市にあります。明治3年に建てられた屋敷は、茅葺き屋根の伝統的な田舎屋造り。欅や桜などの木立に囲まれ、都会の人が憧れる日本のふるさとそのままの風景が広がります。
 この欅苑の厨房に立つのは女将とそのご家族。この広い家をなんとか維持したいという気持ちから欅苑を始めました。4千坪の敷地と200坪の屋敷を維持するのは並々ならぬ手間と時間がかかります。とくに欅苑の看板である大きな茅葺き屋根は、相当なコストをかけて定期的に葺き替えなければなりません。そこで、魚沼の旬菜を使った料理で人々をもてなし、屋敷を利用してもらおうと、1986年に欅苑を開店。名前は建物の前にある樹齢1500年の欅の木にちなんでつけられました。

 「春は山菜に水芭蕉、夏はほたるに蝉時雨と、水と空気のきれいな環境でなくては出会えないものも、ここではごく普通に出会えます。こういう環境ですから、山菜も野菜もきのこも近くでいいものがそろいます」。
 欅苑では、料理に使うお米も野菜も、ほとんどが自家栽培のもの。家屋の裏手にある田んぼで米を育て、自家菜園で野菜を栽培しています。とくに野菜は、女将がその日最も美味しく食べられるものを畑から採り入れ、すぐに調理するので鮮度は抜群。八海山の伏流水で育っているので、美味しさは言うまでもありません。
 「このあたりは、いい水が豊富に湧く地域なんです。その水は『雷電様の清水』といって、八海山系のひとつ、桂山の麓の岩肌から湧いています。すぐ裏の田んぼと畑に流れ込んでいるのも、やっぱりこのお水。水がいいから、お米も野菜も、美味しく育つのでしょうね」。

 欅苑のコースは、5,250円と7,350円の2種類です。旬のものを使うので、献立は季節によって変わります。
 料理はいずれも、だしで野菜の持ち味を引き立てた上品な味わい。一つひとつの食材に手をかけているので、食材のもつ旨みがひたひたと重なって滋味ゆたかな味わいが楽しめます。とくに野菜への火の入れ方が抜群で、ふだん食べ慣れているはずの野菜も、味のイメージが変わるほどです。
 たとえば、シャキッとした食感とともに、春の苦みがふわりと広がる「菜の花とウルイの寄せもの」、ほっこりと炊いたユリネの甘みが印象的な「あげまんじゅう」などなど、感動的な美味しさです。
 欅苑の料理をいただくと、野菜のおいしさは未知数だと感じます。一つのお膳のなかに、冬から春へ、春から初夏へ、夏から秋へと四季の移ろいが表現されており、食べ終わるころには、次の季節の到来が楽しみになってくるほど。季節を変えて、何度も足を運びたくなるお店です。

料理例

5,250円のコース

コースは昼も夜も5,250円と7,350円の2種類。自家栽培のお米と魚沼野菜で作った田舎風会席。旬の魚沼野菜の美味しさをふんだんに楽しめる。

菜の花とウルイの寄せもの
菜の花と山菜のウルイを寒天で寄せたもの。菜の花のシャキッとした食感が美味。
ワケギとウド、ホタテのぬた
ワケギとウドとホタテをからし酢味噌でさっと和えた一品。
ホタテ風味のたまご豆腐
ホタテのだしが効いた自家製たまご豆腐。
マイタケのお吸い物
吸いものは、マイタケのえぐみを感じさせない澄んだ味わい。ときには天然のマイタケが登場することも。
岩魚の炭火いろり焼き
岩魚をいろりの炭火で塩焼きにした雪国の伝統料理。夏は天然ものの鮎に変わる。
自然薯の海苔巻き
山の滋養食“自然薯”をすり下ろし、海苔巻きに。自然薯独特の弾力が楽しめる一品。
自家製がんもどきの揚げ出し
野菜たっぷりのがんもどきは欅苑自慢の逸品。手作りならではのふっくらとした食感が楽しめる。
ワラビのきんぴら
塩漬けにしておいたワラビを塩出しして、きんぴらに。冬の保存食を使った魚沼の伝統料理。
自家製ごま豆腐
柔らかすぎず、かたすぎず、絶妙な食感。ごまもほどよい濃さでおいしい。
白和え
コンニャク、ニンジン、シメジ、キヌサヤを白和えに。
レンコンのあげまんじゅう
すり下ろしたレンコンの生地に百合根と銀杏を包み、ふっくらと揚げた一品。ほっこりと炊いた百合根が美味しい。
ウドのごまだれがけ
ウドの強い香りをごまだれがまろやかに包んでやさしい味わいに。
せりごはん
自家製の魚沼産コシヒカリに、さっと湯通ししたセリを混ぜて。
のっぺ汁
新潟の代表的な郷土料理。サトイモ、ニンジン、レンコンなどの根菜を薄く醤油で煮たもの。だしはホタテの貝柱で引く。銀杏を入れる地域も多い。

お宿・お店のこだわりポイント

すぐ裏の田んぼで穫れるコシヒカリは、八海山系の山々から湧く、豊かな清水が育てます。みなさん贅沢だっておっしゃいますが、ここでは当たり前のことなんですよ。つまり田舎ってことです(笑)。川魚のいろり焼きは玄関の板の間の囲炉裏で焼き上げます。岩魚が多いですが、天然ものの鮎が捕れる季節は、鮎をお出しすることも。旬の味を楽しみに、ぜひお越しください。
欅苑女将 南雲 直子さん

審査員の実食おいしさ判定

このお店は野菜への火の入れ方が抜群です。気持ちのよい食感と味わいに「野菜ってこんなに美味しいものだったのか」ときっと驚かれるはず。ときには珍しい天然の舞茸や鮎が出てくることも。基本的に肉は使わないので、野菜、山菜、魚が好きな人にはおすすめですが、「お肉がないと満足できない」という人には不向き。旬の野菜の美味しさと郷土料理を味わうお店です。
認定調査員 山岸

AG304 総合評価
原産地への配慮
現地産食材の使用
無添加への取り組み

認定のポイント


◎お米も野菜もほぼ自家製。だしを丁寧に引き、調味料も一級品を使っています。
◎建物は茅葺き屋根の伝統的な庄屋造り。本漆で仕上げた欅造りの大広間は必見です。
◎山菜料理の一部に化学調味料を少し使用。ただし、抜くことも可能です。


認定条件
審査
備考
基本条件
雪国の気候風土が活きた美味しい食を自らの宿や店で作っていること。
原材料のすべての情報を公開できること。
雪国観光圏内の食材を積極的に使用していること。
消費者の「安全」と「美味しさ」を第一に考え、原産地や添加物にまで気を配っていること。
「雪国A級グルメ」認定の一次産品、加工品を積極的に使用していること。
1つ星
米に関しては、雪国観光圏7市町村のものを100%使用していること。
野菜と農産物加工品に関しては、雪国観光圏7市町村のものを中心に、自県産を50%以上使用していること。
外国産の野菜や農産物加工品を使う場合には、食の安全性から見た必然性や、調味において不可欠なもの等の理由があること。
素材の味の良さを最大限に生かすために、基本的に化学調味料は使わないこと。
ただし、※の事項については特例として認定する。
※1つ星の特例事項
・ドレッシングや加工品に添加物や化学調味料が入っている。入っていない
・味噌や醤油、酢、みりんなどの調味料に化学調味料が入っている。入っていない
・漬け物に添加物や化学調味料が入っている。入っていない
・農産物加工品、畜産加工品に添加物や化学調味料が入っている。入っていない
・味噌汁に化学調味料の入った顆粒粒だし、だしパックなどの製品を使っている。使用していない
・味付け海苔や添加物入りの加工品(納豆、もずく、タコワサ等)を提供している。提供していない
2つ星
1つ星の該当条件を満たし、特例事項(※)への該当がほぼないこと。
食肉と食肉加工品に関しては、雪国観光圏のものと、所在地の県産品を積極的に使用していること。食肉はほとんど
使用していない
雪室で貯蔵した米や雪室ジャガイモ、雪下にんじん等、雪国らしい素材を積極的に使用していること。
伝統野菜や伝統調味料を積極的にメニューに取り入れていること。
3つ星
1つ星の該当条件を満たし、特例事項(※)への該当がほぼないこと。
農産物は特別栽培農産物や有機JAS、またはそれに準ずるものを積極的に使用していること。
地域をリードする専業農家や農業生産法人、エコファーマーの生産する農産物を積極的に使用していること。
春は山で獲れた天然の山菜、秋は天然きのこなど、その地で穫れた天然の幸を積極的に使用していること。
川魚と食肉、食肉加工に関しては、抗生物質や薬剤をできる限り使わないものを使用していること。
味噌、醤油、みりんなどの調味料は、すべて無添加、天然醸造できちんと作られたものであること。
品質の高いだし素材を使用していること。
畜産加工品や農産物加工品にも添加物が入っていないことを確認して料理していること。
加工品や調味料の原材料と、その品質まで把握するように努めていること。
食材の産地
お米
品種:南魚沼産コシヒカリ100%
生産地:新潟県南魚沼市長森
栽培方法:減農薬栽培
お米は自宅の田んぼで栽培したものを使用している。
野菜
新潟産:レンコン
県外産:菜の花、百合根、シド(天然ものが採れない冬のみ)、セリ(天然ものが採れない冬のみ)
野菜はほとんど自家栽培と近所の農家から仕入れたもの。冬だけ、他県の野菜を少し使用する。かぐら南蛮や魚沼巾着なすなど、この地域の伝統野菜も使用。
山菜
南魚沼産:木の芽、タラの芽、ふきのとう、うど、こしあぶら、こごみ、わらび、うるい
山菜は近くの山で採れたものと南魚沼で栽培したもの、両方使用している。
きのこ
南魚沼産:舞茸(採れたときだけ)、あまんだれ
加工品
豆腐、納豆、油揚げなどは地元の佐藤食品のものを使用している。
食肉
基本的に使用しない。
魚介類
ホタテの貝柱をヌタやのっぺ汁に使用。
岩魚や天然ものの鮎などをいろり焼きに使用している。
調味料
醤油:キッコーマン本醸造・国内産
味噌:JA仕込みの味噌—無添加・国内産
長岡市三崎屋醸造の味噌—無添加・国内産
自家製味噌—無添加・国内産
みりん:三河みりん
酢:ミツカン米酢
酒:緑川、天神囃子など地酒を使用。
塩:伯方の塩
砂糖:さくらんぼ印上白糖
油:日清キャノーラ油
だし
かつおー荒節(削りパック)・国内産
昆布—日高昆布
ホタテ貝柱

※実際の食材は仕入れ事情によりこの表と異なることもありますが、実際の宿泊の際におたずねいただければ、すべて産地を公開することが可能です。

DATA
欅苑【新潟県・南魚沼市】
〒949-7112 新潟県南魚沼市長森24
予約
電話予約:025-775-2419

ご予約は、お電話でお願いいたします。
お電話でのご予約・お問い合わせの受付:9:00〜18:00
アクセス関越自動車道六日町ICから国道17号経由で約12分、小出ICより約20分
JR上越線五日町駅よりタクシーで約5分
JR上越新幹線浦佐駅からタクシーで約20分
営業時間11:30〜15:00(入店13:00まで)、17:00〜21:30(入店19:00まで)完全予約制
料金1名様 5,250円コース、7,350円コース
宿泊利用1名様 12,600円〜14,700円(1泊2食)
一人宿泊不可
席数50席
インターネット接続宿泊棟は不可
禁煙客室は一部禁煙、パブリックスペースは一部喫煙所のみ喫煙可
支払い方法クレジットカード可
定休日不定休
FAX025-775-2568
e-mailkeyakien@mars.jstar.ne.jp
食事への対応アレルギー  :できる限り対応するが、細かい部分までは対応できないこともある。
糖尿病・高血圧:対応できない。
玄米食    :対応できない。
野菜食    :厳密さを問われなければ、野菜中心のメニューに対応可。
※ご希望の場合は、事前にご連絡を。

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利用規約はこちら>>

欅苑Keyakien
AG304 総合評価
原産地への配慮
現地産食材の使用
無添加への取り組み
住所:〒949-7112 新潟県南魚沼市長森24MAP
TEL:025-775-2419
URL:http://www.keyakien.com/top.shtml
アクセス:
関越自動車道六日町ICからR17号経由で約12分、小出ICから約20分
JR上越新幹線浦佐駅からタクシーで約15分
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