そば処 角弥

AG304 総合評価
原産地への配慮
現地産食材の使用
無添加への取り組み
Point ここがポイントです!
1.石臼挽きの蕎麦粉を毎朝、店頭で手打ちし、裏山の湧き水で調理。
2.カツオだしの香りにこだわった無添加のめんつゆや別注の付け汁が美味。
3.天ぷらなどの野菜は地場産で夏は蕎麦粉も地元産を使用。

裏山から湧き出る清水で毎朝手打ちをする蕎麦

新潟での創業から250年を数える、みなかみの老舗蕎麦店

谷川岳の麓、群馬県のみなかみ駅から車で10分ほど。観光客にも人気の「そば処 角弥」の名物は「へぎそば」です。

ここで、蕎麦に詳しい方のなかには、「ん?」と引っかかる方がいるかもしれません。

「へぎそば」と言えば「へぎ」と呼ばれる板に何人分も盛りつけたもので、新潟名物。でも角弥のあるみなかみ町は群馬県です。

実は角弥はもともと、新潟県の長岡市(雪国観光圏の魚沼市・十日町市とは隣接しています)にあったお店なのです。

長岡の歴史写真を集めた本にも「江戸時代明和年間(一七六四ー一七七一)に創業」した老舗として、大正3年の店頭の写真が掲載されています。残念ながらそのお店は昭和20年に長岡を襲った大空襲で焼失し、それを機に水上に移転をしてきたのです。

現在の店舗は、平成元年にさらに移転したものなので建物は比較的新しく見えますが、実は創業からは250年以上たつ老舗の蕎麦屋なのです。

夏場には待望の地場産蕎麦粉の蕎麦も登場

近年、へぎそばは布海苔をつなぎに使うものが主流ですが、布海苔が使われ始めたのはそれほど昔ではなく、もともとは「へぎ」に盛りつけたものを指します。角弥のそばは、布海苔ではなく小麦をつなぎにした二八蕎麦。

蕎麦粉は北海道産を石臼挽きにしたものを使っています。でも実は数年前から、地元・群馬の赤城高原で蕎麦の栽培がされていたのですが、ようやく出荷できるほどの量になったとのことで、この赤城高原産が収穫できる季節は、地場産そば粉を使用。

「品質もかなり良いものが栽培されるようになってきましたし、赤城で育てている蕎麦は、夏蕎麦なので、ちょうど北海道産の香りが落ちる季節に使わせてもらっています」と店主の渡辺一彦さん。

毎日、早朝から手打ちをしている渡辺さんはとても勉強熱心で、近年、蕎麦鑑定士の資格も取得しました。

蕎麦を打つ際に使う水は、裏山から湧く清水。谷川岳山麓のこの地はきれいな水が豊富ですが、店のも一面、わさびが生い茂るほどの清流が流れているのです。茹で上げた蕎麦を洗って引き締めるのも、この豊富な水を使っています。

ボリュームたっぷりの直盛りへぎそばと淡い色のそばつゆが特徴

角弥のへぎそばには2種類の盛り方があります。ひとつは、へぎそばを出す店ではよく見かける玉盛り。数口分ごとに丸めてあるので食べやすくなっています。でも、どうしてもそこに一手間かかり、時間が必要になってしまうもの。
そこで角弥では「ゆであげをすぐに食べてもらいたい」と、玉にしない「直盛り」も選べるようにしました。玉盛りにすると、その際に切れた蕎麦がでてしまい、その分はお客さんに出せなくなっていましたが、直盛りではすべてを盛り込んでいるため、量も増えました。もともとへぎそばは一人前よりも多いので、かなりのボリューム。

この蕎麦を受け止めるめんつゆは、色の淡さが特徴的。雪国A級グルメに参加するのですから、もちろん化学調味料は無添加、だしから店でとり、手作りをしています。

さらに、別注として他の付け汁を追加することもできるのが嬉しいところ。付け汁は「かも汁」「舞茸汁」「とろろ汁」「カレー汁」の4種。なかでも、天かすを入れて食べるカレー汁は店のイチ押し。食べ応えが増すので、がっつりと食べたい方におすすめです。

さらに、サイドメニューの天ぷらも盛りの良さが好評。野菜は地場産のものを使い、特に夏になると無農薬で自家栽培をした野菜が天ぷらとして登場します。

家族やグループでわいわいと楽しめる店として地元の人にも観光客にも愛されているこの店。手打ちなので1日に出せる量に限りがあり、売り切れじまいで夕方には閉店します。また週末や連休になるとかなりの混雑。11時の開店から間もなく満席になることもあるのでご注意を。

料理例

通年メニュー

毎朝、店頭で手打ちをしているそばは、1人前のざるそばなどもありますが、やっぱり人気は大人数分を盛り合わせた「へぎそば」。裏山から湧く清水で打ち、洗って引き締めたゆでたてをどうぞ。

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へぎそば 直盛り(じかもり) 2人前1,860円〜
角弥の「へぎそば」は、くるりとまるめたそばをいくつも盛りつけた一般的によくへぎそばで見かける「玉盛り」と、写真の「直盛り」の2種があります。「とにかく茹でたてを食べてもらいたい」と始めた直盛りはボリュームもあって今では圧倒的な人気。
天ぷら 各1,260円
天麩羅は「野菜」「舞茸」「海老」の3種で2〜3人前(海老は4尾)。それぞれハーフサイズも用意されていますので、少人数でもいろいろな味を楽しむことができます。野菜は地場産のものが中心。
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かも汁 320円
へぎそばには人数分のそばつゆが付いてきますが、別注の付け汁も4種類あります。人気のかも汁は、こくのある味わいで体があたたまります。
とろろ汁 320円
別注の付け汁のひとつ。そばつゆでのばしたとろろを、たっぷりとそばに絡めていただきます。冷たい汁なので特に夏におすすめ。
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舞茸汁 320円
別注の付け汁。お隣、新潟産の舞茸が、香り高い汁の中にたっぷりと入っています。
カレー汁 360円
別注の付け汁、カレー汁は、若い人に人気。だしの効いたカレー汁はそばにもよくあいます。

黒蜜アイス 290円デザートには黒蜜をたっぷりとかけた黒蜜アイスや、そば茶アイスを。

審査員の実食おいしさ判定

ボリュームたっぷりのへぎそばは、布海苔つなぎではなく小麦粉を使用しているので、「へぎそば」としてイメージして食べると驚くかも。なによりも驚くのが、淡い色合いのめんつゆ。一見、薄そうに見えますが、しっかりとした味わいです。だしの香りもよく、食後にそば湯を注いだ時にも改めて鰹の香りが立ち上ります。

ただし、観光客にも非常に人気が高い店なので、週末や連休などは開店と同時に混雑しはじめ、行列ができることも。売り切れじまいなので早めの時間に行くのがおすすめです。
横尾鮎美

AG304 総合評価
原産地への配慮
現地産食材の使用
無添加への取り組み
◎石臼挽きの蕎麦粉は、夏は地元群馬の赤城山麓のものを使用し、裏山の湧き水で毎朝手打ち。
◎厚削りの本枯節をたっぷりと使用。調味料も添加物は一切なし。
◎天ぷらなどの野菜は夏期はほぼ水上産。冬期に使うヤーコンも地元産の無農薬。

認定条件
審査
備考
基本条件
雪国の気候風土が活きた美味しい食を自らの宿や店で作っていること。
原材料のすべての情報を公開できること。
雪国観光圏内の食材を積極的に使用していること。
消費者の「安全」と「美味しさ」を第一に考え、原産地や添加物にまで気を配っていること。
「雪国A級グルメ」認定の一次産品、加工品を積極的に使用していること。-
1つ星
米に関しては、雪国観光圏7市町村のものを100%使用していること。
野菜と農産物加工品に関しては、雪国観光圏7市町村のものを中心に、自県産を50%以上使用していること。
外国産の野菜や農産物加工品を使う場合には、食の安全性から見た必然性や、調味において不可欠なもの等の理由があること。
素材の味の良さを最大限に生かすために、基本的に化学調味料は使わないこと。
ただし、※の事項については特例として認定する。
※1つ星の特例事項
・ドレッシングや加工品に添加物や化学調味料が入っている。入っていない
・味噌や醤油、酢、みりんなどの調味料に化学調味料が入っている。入っていない
・漬け物に添加物や化学調味料が入っている。入っていない
・農産物加工品、畜産加工品に添加物や化学調味料が入っている。入っていない
・味噌汁に化学調味料の入った顆粒粒だし、だしパックなどの製品を使っている。使用していない
・味付け海苔や添加物入りの加工品(納豆、もずく、タコワサ等)を提供している。提供していない
2つ星
1つ星の該当条件を満たし、特例事項(※)への該当がほぼないこと。
食肉と食肉加工品に関しては、雪国観光圏のものと、所在地の県産品を積極的に使用していること。
雪室で貯蔵した米や雪室ジャガイモ、雪下にんじん等、雪国らしい素材を積極的に使用していること。-
伝統野菜や伝統調味料を積極的にメニューに取り入れていること。
3つ星
1つ星の該当条件を満たし、特例事項(※)への該当がほぼないこと。
農産物は特別栽培農産物や有機JAS、またはそれに準ずるものを積極的に使用していること。
地域をリードする専業農家や農業生産法人、エコファーマーの生産する農産物を積極的に使用していること。
春は山で獲れた天然の山菜、秋は天然きのこなど、その地で穫れた天然の幸を積極的に使用していること。
川魚と食肉、食肉加工に関しては、抗生物質や薬剤をできる限り使わないものを使用していること。
味噌、醤油、みりんなどの調味料は、すべて無添加、天然醸造できちんと作られたものであること。
品質の高いだし素材を使用していること。
畜産加工品や農産物加工品にも添加物が入っていないことを確認して料理していること。
加工品や調味料の原材料と、その品質まで把握するように努めていること。
食材の産地
蕎麦
生産地:北海道、茨城、群馬
通年では主に北海道産を使用。2012年からは地元・赤城山麓での夏蕎麦の栽培が成功して生産量が増えたため、夏は赤城産を使用。また秋の新蕎麦の季節に数週間のみ常陸産を使用する。
お米
品種:新潟産コシヒカリ
生産地:新潟県長岡市
丼ものなどには、角弥の創業地である新潟県長岡市で育てられている特別栽培のコシヒカリを使用。
野菜
みなかみ産:ナス、ピーマン、ズッキーニ、冬瓜、ミョウガ、トウモロコシ、ヤーコン(すべて夏期)
群馬県内産:ネギ
夏はほとんどの野菜が地元みなかみ産で、ナス、ズッキーニ、ピーマンなどは無農薬のもの。冬期は名産のヤーコンを天ぷらやきんぴらに使用しているが、これも無農薬。冬も含めて野菜の8割は群馬県産を使用。みなかみ産のカボチャが入らない時のみニュージーランド産を使用。
山菜
みなかみ産:ウド、コシアブラ、タラの芽、こごみ、フキ、タケノコ
きのこ
みなかみ産:しいたけ
新潟県魚沼産:舞茸
天然のキノコは使用していない
食肉
豚肉:むぎ豚
カモ肉:タイ
魚介類
国産:鮎
外国産:エビ
夏期のみ、鮎の天ぷらを提供。
調味料
醤油:キッコーマン本醸造 特級ー本醸造・無添加・国内産
酒:誉 国光ー無添加・国内産
塩:伯方の塩(粗塩)ー無添加・国内産
砂糖:きび砂糖ー無添加・国内産
油:米油(日清プレミアム)ー無添加
だし
鰹:本枯節厚削り
2年熟成させた枕崎産の本枯節を自社で削って使用。45分〜60分ほど煮出して鰹の旨みを抽出する蕎麦屋独特の方法でひいている。

※実際の食材は仕入れ事情によりこの表と異なることもありますが、実際の宿泊の際におたずねいただければ、すべて産地を公開することが可能です。

DATA
そば処 角弥【群馬・みなかみ町】
〒379-1726 群馬県利根郡みなかみ町幸知189 - 1
予約
電話予約:0278-72-2477

営業時間 11:00~売切れ次第閉店  定休日 毎週木曜日
アクセス関越自動車道水上ICから国道291号経由で約10分
JR上越線湯桧曽駅から徒歩約5分。
上越線水上駅からはバスで約10分
営業時間11:00〜売り切れ次第閉店
夏期は14時ごろ、冬期は15時ごろに閉店することが多い
料金1,000円〜1,500円
席数60席
インターネット接続不可
禁煙禁煙
支払い方法現金または交通系電子マネーのみ
定休日木曜
食事への対応アレルギー  :できる限り対応するが細かいところまでは対応できないことがある。
糖尿病・高血圧:厳密には対応できないができる限り対応する。
玄米食    :なし
野菜食    :動物姓の食材を一切含まないメニューに対応可。
※ご希望の場合は、前日までにご連絡を。

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そば処 角弥
AG304 総合評価
原産地への配慮
現地産食材の使用
無添加への取り組み
住所:〒379-1726 群馬県利根郡みなかみ町幸知189 - 1MAP
TEL:0278-72-2477
URL:www.kadoya-soba.com
アクセス:
JR上越線水上駅からタクシーで約10分 関越自動車道水上IC から約10分
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